スナックの開業費用はいくら?初期費用300万〜600万円の内訳と資金計画
スナックを開きたいと考えたとき、最初に気になるのが「結局いくら必要なのか」だと思います。
公開情報を確認すると、Squareはスナック開業の初期費用について300万〜600万円程度を一つの目安として紹介しています。ただし、物件の状態、立地、広さ、居抜きかスケルトンか、カラオケや厨房設備をどこまで入れるかで金額は大きく変わります。
この記事では、単に総額だけを見るのではなく、どこにお金がかかるのか、どこを削りすぎると危ないのかまで分けて整理します。
スナック開業費用の目安は300万〜600万円
Squareの2025年7月公開記事では、スナック開業の初期費用の目安として300万〜600万円程度が紹介されています。
内訳の例は次の通りです。
| 項目 | 目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 物件取得費 | 50万〜200万円 | 保証金・敷金・礼金など |
| 内装・設備費 | 50万〜150万円 | 厨房、家具、カラオケなど |
| 営業許可など | 数万円〜10万円 | 飲食店営業許可など |
| 酒・食品の仕入れ | 10万円〜 | 開業時の酒類・食材 |
| 広告・宣伝 | 10万〜30万円 | 看板、Web、チラシなど |
| 運転資金 | 店舗ごとに異なる | 家賃、光熱費、人件費、仕入れ等 |
この表はあくまで目安です。同じ10坪前後の店でも、繁華街の新規物件と地方の居抜き物件では必要資金が大きく違います。
最初に大きく差が出るのは「物件」と「内装」
居抜き物件
前の店舗のカウンター、厨房、空調などを活用できれば、初期費用を抑えやすくなります。
ただし、安いからという理由だけで決めるのは危険です。設備の故障、前店舗の閉店理由、造作譲渡の金額、修繕費まで確認する必要があります。
スケルトン物件
何もない状態から店を作れる自由度はありますが、内装、電気、給排水、空調などの工事が増えやすく、費用も膨らみやすくなります。
日本政策金融公庫の飲食業向け創業手引でも、内外装工事について2社以上から見積もりを取り、価格の妥当性を確認することを勧めています。
「開店できる金額」だけで考えない
開業資金で見落としやすいのが運転資金です。
店を開けた翌日から、家賃、光熱費、仕入れ、人件費などは発生します。一方で、売上が計画どおり立ち上がるとは限りません。
日本政策金融公庫の創業手引では、創業後に売上が伸びない場合も考え、半年程度の赤字を補える資金を含めて準備を確認するよう案内しています。
つまり、設備にお金を使い切るのではなく、開店後に残る現金まで含めて資金計画を作る必要があります。
開業前に分けて考えたい7つの費用
- 物件取得費:保証金、敷金、礼金、仲介手数料など
- 内装工事:カウンター、壁、床、照明、電気、給排水など
- 設備・備品:冷蔵庫、製氷機、グラス、棚、カラオケなど
- 許認可・届出:飲食店営業許可、必要に応じた深夜営業関係の手続きなど
- 初回仕入れ:酒類、割りもの、フード、消耗品
- 集客:看板、SNS、Webサイト、チラシなど
- 運転資金:開業後の家賃・仕入れ・光熱費・人件費など
「内装はいくら」という1項目だけでなく、この7つを一度すべて書き出すと、予算漏れを減らしやすくなります。
費用を抑えるなら、削る場所と残す場所を分ける
抑えやすい部分
- 居抜き物件を活用する
- 家具や備品を中古で揃える
- 最初から過剰な設備を入れない
- WebやSNSを自分で運用する
削りすぎない方がいい部分
- 空調や給排水など営業継続に直結する設備
- 消防・衛生・許認可に関わる部分
- 開店後の運転資金
- 料金・会計の分かりやすさ
見た目だけ豪華にして、運転資金が残らない状態は避けたいところです。
キャッシュレス導入費も最初に決めておく
開店時にカードやQRコード決済を受けるなら、決済端末や手数料も資金計画に入れておきます。
小規模店舗では、月額固定費を抑えられる決済サービスを選ぶと、開業直後の固定費を増やしにくくなります。
資金調達を考える場合
自己資金だけで足りない場合は、日本政策金融公庫などの創業向け融資も候補になります。
日本政策金融公庫には、飲食店営業など生活衛生関係の事業者向け融資制度があります。ただし、利用条件、必要書類、融資額、利率は個別条件で変わるため、最新の公式情報を確認してください。
融資を受けられる前提で無理な契約を先に進めるのではなく、物件契約・工事発注のタイミングも含めて資金計画を組むことが重要です。
開業前に最低限作っておきたい資金表
難しい表でなくても、次の4項目だけは数字にしておくと判断しやすくなります。
- 開店までに必要な総額
- 自己資金
- 借入予定額
- 開店後に手元に残る運転資金
「借りられる金額」ではなく、開業後も無理なく返済できる金額から逆算する方が安全です。
まとめ
スナックの開業費用は、公開情報では300万〜600万円程度が一つの目安として示されています。
総額だけでなく、物件・内装・設備・許認可・仕入れ・広告・運転資金を分けて考えることが重要です。
特に、開店するために資金を使い切らず、売上が安定するまでの運転資金を残すことが重要です。
参考にした公開情報
※金額や制度は変更される場合があります。契約・申請前に各公式サイトの最新情報をご確認ください。